「久留米絣が拓く、みらいの暮らし」参加レポート

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9月22日にURBANG TABLEで開催された「久留米絣が拓く、みらいの暮らし」に参加しました。
久留米絣織元の方々や、博多大丸の方がゲストで招かれ、貴重なお話を聞くことができました。

織元さんからは、約200年の歴史を誇る久留米絣の特徴と、コロナの影響で久留米絣の生産高が激減している現状について詳しく説明がありました。

久留米絣は幾何学模様の美しさが特徴で、その模様は布を織る前の糸に精密な計算をもとに染色し、その後織り上げることで現れるそうです。

昨年博多大丸とタッグを組んで「The Monpe」というイベントを実施し、大好評だったそうです。織元さんが直接お客さんと接する場を作ることで、久留米絣の魅力を伝えられたとのこと。また、消費者からの生の声が作り手の励みにもなったそうです。

博多大丸の方からは、その「The Monpe」がきっかけとなり、今年7月には久留米絣織元21社が参加する「久留米絣大博覧会」を博多大丸店で開催した経緯について話がありました。久留米絣に対するマイナスなイメージを払拭するため、積極的な広報を行ったそうで、オープニングセレモニーには行政の方も駆け付け、メディアにも大きく取り上げられるなど、大博覧会は大成功を収めたとのことでした。

織元さんからは、大博覧会を通じて久留米絣の価値を伝えることが大切だと改めて実感したこと、また、7月の豪雨災害で工場などが大きな損害を受けたが、これを機にさらなる挑戦をしたいと意気込みを語っていました。自社の商品だけでなく、久留米絣全体の魅力を広めたいと考えているそうです

今回のセッションを通じて、久留米絣が抱える課題はあるものの、若手を中心に新しい取り組みが活発化していることがうかがえました。消費者との接点を増やし、久留米絣の魅力を直接伝えることで、新たな需要を掘り起こしていける可能性を感じました。そして伝統工芸を守るには、時代に合わせて進化していく柔軟な姿勢が重要だと思いました。久留米絣界の革新的な試みに期待したいと思います。

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