「久留米絣が紡ぐ、みらいの暮らし」参加レポート

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5月29日にURBANG TABLEで開催された「久留米絣が紡ぐ、みらいの暮らし」にCDLE福岡より、有馬、福田、徳永の3人が出席しました。

AIコミュニティを標榜するCDLE福岡と一体どのような繋がりができるのか不安5割、期待5割での参加でした。

まずは「久留米絣の価値(歴史・技術)・課題感」について久留米絣協同組合様の坂田織物 坂田様、丸亀絣織物 丸山様のお二人からお話がありました。

いわく「絣(かすり)」は、我々日本人にとって馴染み深い語彙と言えるでしょう。しかし、「絣とは何か?」と問われたとき、詳細に語れる人は少ないのではないでしょうか。

今回のイベントでは、まずはその基本から学んでいただくことになりました。

絣は幾何学模様の美しさが特徴で、その模様は布を織る前の糸に精密な計算をもとに染色し、その後織り上げることで現れます。その製作工程は一つの芸術品を創り上げるような30もの手間暇を必要とし、職人の技術が成否を左右します。

この技法は日本独自のものではなく、インドやベトナムなど、世界各地でも見られます。例えば、カシミア織も同じ技法で製作されています。

日本では、伊予絣、備後絣、そして久留米絣が「日本三大絣」として名高いです。特に現在の生産量を考慮すれば、福岡県の久留米絣が日本を代表する絣と言えるでしょう。

久留米絣は江戸時代に、当時12歳の少女が発案したとされ、その伝統は今日まで続いています。時代の波におされつつも、後継者育成や販路拡大など、久留米絣に関わる私たちは様々な課題に対して前向きに取り組んでいます、と熱く語られました。

福岡在住の私たちも知らないことが多く、伝統に育まれた絣の奥深さを感じることができました。

次に参加者を2つのグループに分けて「久留米絣の未来にこんなことが起きうるのではないか」「こんな未来が訪れてほしい」と思う出来事を未来新聞という形で考え、発表、シェアしました。

内容は皆さん熱すぎて書ききれないので、見出しだけでもお見せしたいと思います。

・「絣」が常用漢字となる:久留米絣日本人の心を世界へ オリンピックユニフォームに採用される

・久留米絣ドレスコードパーティーが今年も

・Z世代に響いた久留米絣:若い世代の心をつかむ サブスクで花開く!

・最強の日常着!!:世界中の人々が普段に久留米絣を借用者が続出・世界中が絣が久留米に結集!!世界サミット開催:各国の技術とコラボ 新たな伝統が生まれる!!

CDLE福岡らしさはどこにあったんだと思わる人もいるかと思います。

実は、未来新聞作成中や終了後のディスカッションAI絡めて「こんなことができたらいいね」とか「こんなこと使えない」等々盛り上がってのですが、そのエッセンスを使って生まれた未来新聞もありました。

とはいえ、今回は久留米絣の過去・現在・未来の事を聞けて大変楽しかったです。

このブログが上がるころには次回の「久留米絣が拓く、みらいの暮らし」が開催されていたはずでしたが、福岡に降った大雨の影響で久留米絣協同組合様が被災され中止になってしまいました。

被災された地域の皆様へ、被災地の一日も早い復旧を、心よりお祈り申し上げます。

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